野球用品の経験をもとに提案させて頂きました。

品質管理の大切さを痛感している経営者も、縦割りの管理では、各現場(各部署)の間で微妙なズレが生じ、そのヒビ割れがどんどん大きくなっているのに意外と気づいていません。

いまや品質管理が、関係部署相互間の緊密な連携プレーが必要となっているのに、元の方針の理解にズレがあっては、うまくいくはずがありません。 品質管理とは、元来、モノ(製品)の標準とのズレをできるだけ小きく、できればゼロにしようという”コントロール活動”だといっていいでしょう。
その活動以前に、経営管理のうえで方針理解のズレを調整し、一本化しておかなければなりまいえ、品質管理というのは、ハードなモノ(製品)の品質を管理するということです。 わたしは、あえて「質管理」と呼ぶことにします。
品質の「品」を除いて「質管理」。 近頃このような言葉が使われるようになっています。

しかし、昨今「ソフトの時代になった」といわれ、ソフト面での”質”が問われるようになっていますから、流通小売業やサービス業など、ソフトの質を商う業種、業態でのQC活動にも通用する用語として、これでは以降「質管理」ということで統一したいと思います。 ちなみに「品質」も「質」もということで同じです。
もしこれで、これから「品質管理」という表現をすることがあるとしたら、それは狭い意味で「製品のクオリティをコントロールするQC」だと読解してください。 それ以外は「質管理」で通すつもりです。
経営方針の理解のズレを調整するのは、管理職レベルの質を管理することだと考えられます。 だから、これも質管理のひとつです。

しかし一方、方針理解のズレを調整し、現場に下りて問題がこじれるのを未然に防ぐということで、これは「方針管理」とも呼ばれます。 TQC(全社的品質管理)が普及するにつれ「目標管理」ないしは「方針管理」が注目されるようになったのには、こういう意味があると思われます。
方針管理という管理職の質管理が、大きな経営課題になってきました。 これは、現場レベルでのQCの上位に位置する新しい取組みです。

方針管理(目標管理)ということについて、会社の部課長クラス以上でまずもって話題にしていただきたいものです。 では「方針」とは、なにか先日、50人規模の会社の社長と食事をしながら雑談していました。
ふと、その社長がこんなことをつぶやくのです。 「方針管理なんて。 ウチみたいな受注で生きている中小企業には方針なんてありませんよ。」

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